2013年7月10日水曜日

子宮頸がんワクチンについて


昨日、勉強会をしました。

去年から話題になっている、子宮頸がんワクチンについて少し説明したいと思います。

現在、厚生労働省の発表では、『子宮頸がんワクチンの接種は積極的にはお勧めしていません』となっています。
ただし、定期接種のままなので接種は可能です。
定期接種の対象者は小学校6年生~高校1年生の女の子です。

子宮頸がんは乳がんについで若い女性に2番目に多いがんです。
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因で、主に性行為によって感染します。
子宮頸がんはワクチンによって、約半分のがんの発症を予防できることが期待されています。

今みなさんが気にされているのはワクチンによるリスクのほうだと思います。

ワクチンによる副反応で一番多いのが、注射部の痛みや腫れなどです。
現在持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されていますが、接種との因果関係や発生頻度については調査中とのことです。

テレビやネットなどで、副反応についての話題が多く報道されており接種がこわい方も多いと思います。
当院では子宮頸がんワクチンは予約制にしています。
もし、受けるか受けないほうがいいのか接種を悩まれている方、ワクチンの有効性とリスクについて説明しますのでお電話でも来院していただいても大丈夫です。


これから妊娠する可能性のある女の子にとって子宮はとても大切です。
最近は早期発見によって治療し妊娠できることも多いそうです。
若くして子宮頸がんになってしまい、妊娠の可能性が閉ざされることはとても悲しいことです。
そんな思いをする女性が一人でも少なくなればいいなと思います。